女性が“自分”を選ぶはたらき方~「雇用関係によらない働き方」の実践



column 2016.12.15

<Summary>

●これからの働き方は、個人が、より多様な働き方ができ、企業や経営者などとの対等な契約によって、自立的に活動できる社会に大きく変わっていくと予測されている
 
●フリーランスは賃金雇用者と比べて「仕事の自由度」「非拘束度」「仕事のやりがい面」を感じていることが多い
 
●クリエイティブマムズリンクは、フリーランスのママたちのプラットフォームであり、こうしたママたち女性とともに「はたらきかた=生き方」を模索している

永遠に約束される“なにか”の不在について

私は人生について多大なる勘違いをしていたことひとつあります。それは、結婚をして伴侶を得たら人生は安泰だと思っていたこと。家庭を維持するのも子供を育てるのも夫の力があるから大丈夫だとなぜか思い込んでいました。それは成人女性のロールモデルとして21歳で結婚し、現在まで専業主婦である母を見て育った影響も大きいのかもしれません。だから、伴侶を得れば、私は母のように人生を歩めるのだと思い込んでいたのです。今思うと、私は自分の人生を半分誰かに預けた状態にあったのです。

でもその考えが覆ることになったのは、勝手に“人生安泰”の根拠にしていた夫があっさり亡くなり、預けていた人生もポーンと手元に帰ってきて、更に小さな子供三人への責任もすべて丸ごと自分の手の中に返ってきました。
 
私がこの経験から知ったことは、「永遠に確約される“なにか”」というものは残念ながらこの世には存在せず、状況は常に変化し、関係は変わっていくということです。それはことの大小はあれど、誰の人生にとっても避けては通れない事実の一つ。
つまり私は、結婚した時に思っていた「絶対に安泰な人生」は存在しないということを自らの経験から学んだのです。注意を払っていても、失われるものはあるし、人生も責任もいつも自分の手の内にあると、その時痛感したのです。

「雇用」という関係性の未来と、予測されている変化

さて、話は少し飛んで、これからの時代の中で「雇用」というものも同じくこれまでの日本を担ってきた価値観から、変化をしてくものではないかと思われます。厚生労働省が作成した「働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために懇談会報告書(平成28年8月)」では“働く人と企業の関係”が以下のように予測されています。
 
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ただし、日本におけるフリーランスは、兼業・副業としてフリーランスを選択している方が多いようです。私たちクリエイティブマムズリンクで活躍してくれているママたち女性たちのように、「自営型フリーランス(特定の勤務先はないが独立したプロフェッショナル)」に分類される方は兼業・副業型の講義のフリーランス1,064万人のうち69万人とされ、その数は全体の6%ほどです。
 
また、ここでわかっていることは、フリーランスで働くことは、賃金労働者にくらべて、
●仕事の自由度
●非拘束度
●仕事のやりがい面
において比較的高い満足度を示しているようです。
 
このことは私個人の実感として具体的に上げることができます。私が現在請け負っている仕事の種類はさまざまで、各種制作物の作成や、イベント運営、大手企業のプランニングなど多岐にわたっており、自由に仕事を選んでいます。また、そのテーマが自分の興味や解決していきたい課題に即していることにより、とてもやりがいを感じることができているのも私にとってはとても大切なポイントです。さらに、こうした仕事の合間に小学校の授業参観や幼稚園の発表会、未就学児の検診などに自分で時間をつくっていくことができています。これはほかならぬフリーランスとして働くことの恩恵だと強く感じています。

フリーランスのプラットフォームとしてのクリエイティブマムズリンク

このことをマムズでの取り組みに置き換えると、マムズの存在は仕事とフリーランサーをマッチングさせるためにプラットフォームであり、フリーランサーを雇用しているわけではありません。そのため、仕事をうけるかどうかを決定するのははたらくママ自身。仕事の進め方についてはディレクターを立てたチームを作り、家庭の状況に合わせて仕事を進行してもらっています。ただし、納期は厳守。けれど、この納期について頭を悩ませたことはありません。マムズのママたちは「自由にはたらくこと」を選んでいる分、責任感と納期にはシビアで、華麗なる(としかいえない)チームワークで、必ず納期に仕事を納めています。
 
また、プラットフォームの役割として私たちがお仕事をクリエイターのママたちにお願いするときに最も心掛けていることは「仕事のやりがい」です。家事や育児という忙しい時間の中で「はたらく」を選んでいるママたちにだからこそ、個々が納得し家族にも胸をはって説明できるお仕事を依頼することです。それは、私たちマムズが、お客様から受ける仕事を選り好みしているということではなく、クリエイターの希望をきちんと確認する、という意味合いにおいてです。この「やりがい」が仕事の質や結束力を高めていく事例を多く目にしています。
 
またもう一つ大切にしていることは、この環境を維持するにお客様に私たちの価値を理解してもらうこと。この理解によって対等な関係が生まれ、お客様とクリエイターの双方が、どちらも満足を感じられる「はたらく」を生むことです。
 
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女性が“自分”を選ぶはたらき方

このマムズの実践は、現状の日本企業の中にある「雇用」という枠に収まることが難しいママたち女性たちが、よりよい「はたらく」を手に入れるためのありかたの一つです。
「個」の技術をもって、多角的に「はたらく」ことによって、収入や自己実現を生み出す。柔軟性にすぐれた女性ならではの、現実に即した取り組みの一つなのです。
 
こうした働き方がスタンダートになるためには、フリーランサーが持つ「収入や社会保障の不安定さ」についてもっともっと議論が深まるべきだと思いますし、私たちも実践者として、あり方を守るための取り組みも深めていきたいと思っています。
 
これは、私自身の気づきの中から生まれた挑戦でもあります。そもそも私は「雇用」という舞台から降りた専業主婦でした。そうした立場の女性が、「個」として多様性の中でどう生き、子どもを育てるためにはたらくのか。また、その前に若い女性たちが知って置くべきことはなにか。変わりゆく時代の中で、新しい「はたらきかた=生き方」をみなさんと考えて行きたいと思っています。
 
文/クリエイティブマムズリンク 大原康子

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