「ママ」も「イラストレーター」もゼロからスタート! ごんどうまゆさんの「はたらきかた」



2017.9.15

「子どものいる今、本当にやりたかった仕事ができています」そうお話ししてくれたのは、フリーランスのイラストレーターであり一児のママでもある、ごんどうまゆさん。
  
美術大学卒業後は、アニメーション制作会社に就職し進行管理の業務に携わっていたそうです。本来、やりたいと考えていたイラストを仕事にしたのは出産後のこと。どのようにイラストレーターへの道を歩んだか、お話を聞きました。

  

■プロフィール 
  
ごんどう まゆ / Mayu Gondou
  
イラストレーター。美大卒業後、アニメーション制作会社に進行管理として2年間勤務。結婚を機に退職し、2012年に男児を出産。2015年よりフリーランスとして活動開始。コミックエッセイの連載、フリーペーパーのイラストカット、ニュースサイトのライターなど女性や子ども向け媒体を中心に活動中。現在は幼稚園に通う息子の育児と仕事を楽しんでいる。
  
▶︎Webサイト:MayuGondou illustration

  

産前にはできなかった、本当にやりたかったイラストレーターとしての仕事

細野 美大を卒業されて、もともと絵を描くスキルをお持ちではあると思うのですが、産後に未経験の職種をフリーランスではじめられたのですね。とてもバイタリティを感じます。

  

ごんどう 
ありがとうございます。ただただ、絵を描くのが好きで。幼稚園の頃から「絵描きになる、それだけは叶えなきゃ死ねない!」って思っていたんです。むしろ、大学卒業後はすぐに絵を描くのが当たりまえくらいに思っていたのですが、実際大学4年生になってみると「まずは就職しなければ」とか、理由をつけて、本来やりたいことからは避けていた気がします。

  

産後になって本来、何がしたかったのだっけ? と、考えたときに私は絵を描きたかったんだ、って思いなおして。「イラストの仕事をしたい」と思い切ってフリーランスの夫に相談したら「育児ブログとか流行ってるし、やってみたら?」とアドバイスをくれました。機材なんかも夫がくれて。

  

細野 ご主人もフリーランスなんですね。

  

ごんどう はい。夫もフリーランスの3DCGデザイナーで、いろいろ経験している分、協力してくれています。私が、フリーランスとしてはじめて営業をはじめたときも、子どもはまだ幼稚園に入っていなかったのですが、その間の預け先もどうしようかなとか、子どものことも全部一人でやらなきゃいけないと思い、夫に預けるのは悪いなとか考えていました。

  

でも実際は、きちんと理由を伝えたら夫が「いいじゃん!」といってくれて、仕事の予定をつけて子どもをみてくれました。実務に関しても「はじめは、もし作業時間と報酬がプラマイゼロになってもいいからやりなよ!」とアドバイスをくれたり。そういう夫の理解や協力もあって「やるなら今だ!」という感じでした。

  

細野 子どもを産むと「本来やりたかったこと」をやるという、パワーが出る瞬間ってありますよね。

  

ごんどう 会社を退職するというきっかけ以外に、何かありますよね。ただ、はじめからやりたいことがはっきりしていた訳ではなくて、モヤモヤしている時期もありました。妊娠中にベビーマッサージの1日で取れる初級講座とかとって。私のペースでできる“何か”を探しちゃって。

  

迷いの中で、「違う、私はイラスト描きたいんだ。本当にぶつけたいことをこの勢いをぶつけなきゃ」って、ハッとしたんです(笑) でも産前は、「私にできる?」とか「何を描く?」とかやりたいことをする自信がなくて。前職ではたくさんのプロの方を間近で見ていたということもあって、こんな何者でもない私がイラストなんて… という気持ちもあったのですが。

  

それが、どうしてなのか、子どもを産むと迷いもなくなり、「腹をくくろう!」と思って。なんですかね… イラスレーターとして活動をはじめることができたのは、この子が元気ならなんでもいいや! と、リセットされたと私でも思っていて。あと、恥をかくのとかどうでもいい! と。(笑)

  

▶︎ごんどうさんのイラスト 

ポートフォリオを作り、徐々にフリーランスのイラストレーターへ

細野 では実際に、1からのフリーランスのイラストレーターとしての出発はどのようにされましたか?

  

ごんどう まずはポートフォリオを作らなきゃと思いました。ただ、そのために絵を描こうとしていた時期には全然作品ができなくて。そうではなくて、フリーペーパー制作のボランティア、ポストカードを作って委託販売、グループ展に参加するなど、目的を作って制作を行うことで作品ができるようになりました。

  

それで、少しずつポートフォリオに載せる作品がたまっていったんです。そのポートフォリオを持って、ネットで求人を見つけて仕事につなげていきました。

  

細野 その間、家庭とのバランスはいかがでしたか?

  

ごんどう まずはポートフォリオを私の場合、少しずつ、ボランティアや作家活動みたいなことをはじめていったんです。だからわりと、家庭とのバランスもとれたのかなって。はじめに子どもを一時保育に預けたときも、すごく心配だったのですが時間を少しずつ増やして、最終的には延長保育も利用して。いつも「もう少しできそう」なところでやっています。それでも、フリーペーパー制作に関わったときなんかは、赤ちゃんを見ながら仕事するってこんな感じなのか…と、大変さも味わいました。(笑)

  

▶︎ごんどうさんのイラスト 

イラストレーターとして、今後の展望

細野 イラストレーターの仕事をするときにどんなことを大切にされていますか?

  

ごんどう 個人プレーではなく、クライアントもデザイナーさんもイラストレーターも… 組織の一部だという意識を持っています。全体を把握しひとつのものをみんなで作るという姿勢は、前職の管理進行で学びました。

今は立場が変わってイラストレーターになったけど、「私の担当箇所を前倒しにできたらスケジュール全体もラクになる」し、流れ止めちゃいけないなとか、考えることができています。

あとは、お客様には、メールだけのやりとりの間顔が見えないこそ丁寧にやるように心がけています。

  

細野 前職も、フリーランスの活動にしっかりと活かされているのですね…! 最後に今後の展望を教えてください。

  

ごんどう 家庭は、もうひとり子どもがほしいと思っています。そして、細々とでもフリーランスのイラストレーターを続けていければいいなと思っています。

  

文/インタビュー 細野 由季恵

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